空の贈り物
「お前は、何してんの?」

「えーっと…毎日屋上で曲を聞くのが私の日課なんです。」

そう説明すると、私の隣に座った。

なんでだろう。

凄く不思議な感じがするのは。

安心感がある。

「どんな曲?」

「どうぞ…」

私はイヤホンを渡した。

先輩らしき人は受け取り耳につける。

二人でこんな風に聞くのは初めてだ。

たまには、こうゆうのもいいのかもしれない。

しばらくして、イヤホンを外した。

「いい曲だな…」

ドキンッー…

私の胸が高鳴った。

何?

今の感じは…

彼の笑顔と一緒に高鳴ったこの鼓動。

「すげぇ、落ち着く曲だな…」

なんでだろう…

この人はありのままの気持ちを素直に伝えてくれてる。

そんな気がした。
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