空の贈り物
~大輝side~

部活見学を断られたらどうしようかと思ったけど…

OKしてくれて良かった。

先輩には弱みの事を言っておけばなんとかなるだろうし。

放課後も舞と一緒に過ごせるのが嬉しい。

あの後、櫂斗に話した。

そしたら…

「お前にもそんな感情あったんだな~」

って馬鹿にされた。

まぁ、自分でも驚いてる。

これは”好き”の感情とは違う気がした。

でも、舞と一緒にいたいって思う気持ちは事実。

不思議な気持ち。

こんな気持ちがあるなんて知らなかった。

「大輝先輩?」

「え…?」

「なにボーっとしてるんですか?」

「あぁ…ごめん!大丈夫だ。」

つい、考え込んでしまった。

せっかくの時間を無駄にできないしな。

今、考えるのはやめよう。

「最初に何部みたい?」

「弓道部がみたい!!」

目を輝かせながら言う。

そんなに弓道部に興味があるのだろうか。

「いいぜ。」

弓道部の練習場所につき、見学できる場所に連れてった。

「すごーい…カッコいい。」

完璧に目は弓道に見とれていた。
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