寂しがりんぼ!!
手…が握られてる!!!



見ると滝下が握っていた。


「…行かないで…話したいことがあるんだ。」



滝下が手に力を入れながら言った。



私は…教室に戻りたかったし…亜美達のところにすぐ行きたかったんだけど…



もう一回座ってしまった。





「あのさ?今日ずっと聞きたかったんだけど。」



昨日のこと…だよね…。


「昨日の告白って…。」



やっぱり…。どうしよう。
顔から血の気が失せるのがわかった。


罰ゲームでも好きじゃない人に告白なんかしちゃダメなんだよ。当たり前だけど。


わかってたのにした私は最低だ。

説明しなきゃ。怒られてもいいから…。


だって…付き合うのは好きな人とがいい!


「あのね滝下…。」

「嬉しかった!前からちょっといいなって思ってたから…神山に告られて嬉しかった!!」



滝下が私に笑いかけてる。口が笑ってるだけなんだけど。


てか待って!この流れだと…!


「こんな俺で良かったら付き合ってください。」



言われちゃった………。


















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