ヲタクな彼と秘密のゲーム



…どうしよう、どん引きだ。


未だかつてこんなにも琉生が気持ち悪く見えたことがあっただろうか。否!

幸い今は周りに人がいないが、もし誰かがこの会話を聞いたらどんなリアクションを取るかが知りたい。

多分大部分の人が聞かなかったフリをするのではないか。

無論私もそうしたかった。


「…でも優しいのが演技かまでは分からないでしょ?」

「それはゆうが話してみたら分かることだろ?」

「う…そうだけど…」

だってさ、もし本当に良い子だったらどうすんの?

私じゃ勝ち目ないじゃんかー…。


「はぁ…何でこの人はいつもいつも…」

「何だよ。俺が何かしたか?」

「うん。私の全てを掻き乱してくれた」

「ちょ!おま、言い方的に絶対何か狙ってるだろ!?」
「佑耶さん!!」



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