ヲタクな彼と秘密のゲーム
「うお、まじだ。
流石だな、ゆう」
「あははー…」
ばかたれ私。
言ったそばから。
なんかもう脊髄反射で…。
……こんなんじゃ…
……………
「…ねえ、琉生。
そろそろ現実の女の子に興味を持ったら?」
「うーん」
…ちゃんとこっちを見て返事しなさい。
「彼女とかつくらないの?もう私達高3だよ?なのに一度も付き合ったことがないとか…」
「うーん」
「聞いてるの?」
「うーん」
おーい。
まず顔をこっちに向けようか。
頬杖をついてマウスを動かす琉生。
もう少し画面から離れなきゃ目が悪くなるよ。
「…じゃあ彼女つくろっかな」
「え?」
「…って言ったところで、相手は誰もいないだろ?」
……ばかたーん。
言っておくけど、君顔だけは物凄く良いんだからね。
琉生と一緒にいるせいで、私週3単位で呼び出しを食らうんだからね。
行ったことないけど。