ヲタクな彼と秘密のゲーム


「うお、まじだ。
流石だな、ゆう」

「あははー…」


ばかたれ私。

言ったそばから。


なんかもう脊髄反射で…。



……こんなんじゃ…




……………





「…ねえ、琉生。
そろそろ現実の女の子に興味を持ったら?」

「うーん」


…ちゃんとこっちを見て返事しなさい。

「彼女とかつくらないの?もう私達高3だよ?なのに一度も付き合ったことがないとか…」

「うーん」

「聞いてるの?」

「うーん」

おーい。
まず顔をこっちに向けようか。

頬杖をついてマウスを動かす琉生。

もう少し画面から離れなきゃ目が悪くなるよ。


「…じゃあ彼女つくろっかな」

「え?」

「…って言ったところで、相手は誰もいないだろ?」


……ばかたーん。

言っておくけど、君顔だけは物凄く良いんだからね。

琉生と一緒にいるせいで、私週3単位で呼び出しを食らうんだからね。
行ったことないけど。


< 9 / 57 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop