アジュール・ウィング

ポケット




やっと顔が冷えてきた所で
あたしは静かに家に入った



「おかえり、遅かったね。」


調度、ばったり玄関で
会ってしまった


「お兄ちゃん…」


3つ上のお兄ちゃん、優流(すぐる)
いつもあたしを可愛いがって
本当にシスコンか、ってくらい

けど…


「今日は、ご飯。オムライスだって。」


なぜかこの笑顔は
絶対に憎めない、そう思う




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