アジュール・ウィング


『はい。』


ドキドキする鼓動を押さえて
「ふぅー…」と深呼吸をして


「つ…、」


『つ?』

また意地悪な声が戻ってくる


「つ、翼っ…!!」

クスクス笑うのが聞こえて
ちょっとだけ恥ずかしくなって


『合格ですね。明日ご褒美あげますよ。』


意地悪な声にドキドキしつつも
ご褒美が、気になる


『じゃあ、明日。お昼休み行きますね。來実先輩の教室に』


そう言って電話を切った





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