【実話】忘れられない


「あまりおいしくてさ、店聞いてみた。」


「買いに行くの?」



「行けそうな時間あればね。」



あたしはだんだん元気がなくなっていったけど、カズくんはその後も気付かずその話をしていた。



その後ようやく気付いたのか、


「でもこのチョコレートもすごいおいしいよ。やっぱ好きな子からもらうチョコレートが一番おいしいし。」



「ありがとう。」



あたしはうまく笑えなかったかも。



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