【実話】忘れられない


「あの…。」


あたしがためらいがちに言おうとするとカズくんが、


「彼女の指輪買いにきたんですよ。」


と言った。



「そうですか。どんな感じの指輪がお好きですか?」


店員さんはあたしに笑顔で話しかける。



「シンプルな感じの指輪が好きなんで、そういった感じの指輪がいいなぁと思うんですが。」



そう言いながら、あたしはカズくんと店員さんと何点か指輪を選んでいく。



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