私の最悪の幼馴染。
顔を洗って歯を磨いて、さぁ出発。


・・・と思ったら。


居間の前を通ると、完全に居間でテレビを見ながらくつろいでいる隼人がいた。


私は無視をして玄関へと向かうと。


「待ってよ、『彩子ちゃん』」


居間からいそいそと出てくる隼人の姿があった。


「ちょ、キモイから」


今日2度目の舌打ちをして、ローファーを探していると、


「何ですか、『キモイ』とか!?」


母親の声がうしろから飛んできた。


隣では、ほくそ笑みながら隼人が靴を履いている。


「・・・ふん」


「『行ってきます』わ?」


ドアを開けかけた時、母親の声が追いかけてきた。


「はいはい。行ってきます!」


「おばさん、いってきまーす」


「いってらっしゃい」


私たちは少し間をおいて、学校へと急いだ。








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