花を辿れば、
【李】
いつからかな。
気が付けばもう、戻れないくらいに。
貴方を信用していた。
それが過ちだと、分かっていたはずなのに。
それでも貴方の側を離れるのは、もう苦痛でしかなくて。
私が私を守る為に張った防衛線。
そこに貴方を一度入れてしまったことを隠すかのように、私はまた、防衛線を重ねるの。
心に走る激痛には、気付かないふりをして。
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