花を辿れば、
【花菱草】
貴女が泣いた時、初めて。
貴女に拒絶されることが怖いと思った。
怖いと、思ってしまった。
貴女も貴女の拒絶も、全てを受け入れるつもりだったのに。
怖い物などなかったのに、貴女といると怖い物が増えていきます。
これが恋の代償だというのなら、なんて恐ろしい物なのだろう。
けれど貴女を恋しく思う気持ちもまた、増えるばかりで。
さくら、私を恨んでもいいから、どうか私を貴女の側に居させてほしい。