ただ、君に名前を呼んで欲しかった。



堀もとなりに来て
ため息をついた。


「やっぱり悪い噂、
当てはまってんじゃん。
大好きな未菜ちゃんが
唇奪われてますけど?」


俺は放心状態になった。


好きな女と俺の元親友が
甘いキスをしているなんて。


見ていられない。





「助けなくて良いわけ?」


「あれ、もしかしたら」


あのキス。
知ってる。


小学校の時陸斗から
聞いたことがあった。


「...?」



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