ただ、君に名前を呼んで欲しかった。
★6:隣の住人
「え?覚えてないの?小さい頃沢山遊んだやんっ」
え?この人とアタシが?
…おぼえてないよ。
「あ、まじで覚えてない感じか。うーん、話してあげたいんだけどほら、ね?」
翼さんは自分の腕時計を
ひょいひょいと指を指して
見せてくる。
「あ、一時間目終わっちゃいましたね...」
「だから、今度。」
また会えるのでしょうか...?
「あ、同じ学校やから
会えるよ。」
あ、そっか。
「3-4。クラスね。なんかあったら来てな。ほな」
なんで陸斗と同じ学校いかないんだ?
「俺っち馬鹿なんだわ。」
馬鹿なんだ。
天地の差なんだな。
頭よかったら
陸斗と同じ学校行ってたよね...。