ただ、君に名前を呼んで欲しかった。


「ねぇ、堀ちゃんっ!」


アタシの親友、堀かなこ。

大好きなんだっ。


頭が良くて、かわいくて、
ほわほわしてて...


とにかくアタシと
正反対なんだよね。



「なあに?」


のんびり返事を
してくれるところも大好き。



「ここ、どうやってやるの?」



大の苦手数学。


「だからぁ、こうなるでしょ?
わかる??」



「ううんっ」


語尾に音符をつけてみたら、


「もうどうしようないね。」



呆れられてしまったらしい。



ということで、
先生を捕まえることにした。




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