甘い声

どこかで線を引いてたんだと思う
陽輔は絶対にキスしてこなかった。
もちろん私からもしなかった。

だから
すごく驚いた顔をして
それから動きが激しくなって
私たちは果てた。


「陽輔..ごめんね」

「何が?」

「キスしたから」

背中を向けてた陽輔が
いきなり振り返って
「別に俺怒ってないよ?」
って優しく笑ったから
泣きたくなって
離れたくないって思ってしまう。

でも





2番目なんて
もっといやなの。



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