フェイク
彼は父と同じ首吊り用のロープを持ってきていた。

川の横際にある大きな木の下で首吊り自殺をしようとしていた。

準備が終わり縄に首をかけた瞬間、サングラス姿で黒いスーツを着た男が彼に声をかけた。

「朝早くから自殺か、最近のガキは何を考えてるか訳が分からないな。学校にでも行きたくないのか?全く、救いようのない世の中になったものだ。」
< 5 / 7 >

この作品をシェア

pagetop