かけがえのないもの
「え…?」

隼人は頭の中が真っ白になった。

父の言葉が全く信じられなかった。

自分は今の今までで瑠奈と喋ったり、励まし合ったり、昔の思い出を共有していたのに…

「死んだ…?」

隼人は瑠奈を見た。

瑠奈はそっと微笑んだ。

何を言っているんだろう…

これは何かの夢じゃないのか。

「修学旅行の最後の日に…」

父は電話の向こうで嗚咽混じりに話し続けた。
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