かけがえのないもの
「うわっ…ホントに散らかってる…もうーしょうがないなぁ」

瑠奈は隼人の部屋の散らかり具合を見るなり、テキパキと片付け始めた。

「掃除してる時間なかったんだよ…まさか来るなんて思わないし。」

隼人は瑠奈を留めて部屋を掃除する。

「お兄ちゃんみたいな彼氏が出来たらやだなぁ」

瑠奈がからかうように笑う。

「どういう意味だよ。」

隼人も釣られて笑顔になった。

「なんでもないよー。」

ようやく、二人でくつろげるスペースができた。
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