かけがえのないもの
「多分…そうだと思う。それで…その光が…神様が…「ここは天国。お前は今日からここで暮らすことになる」って言ったの。」

瑠奈は目を伏せ、述懐した。

「でもそのあとにね、「何かやり残したことはないか?お前は現世での行いが非常に素晴らしかったから、特別に時間をやろう」って言ってくれた…」

「まさか…」

隼人には分かったような気がした。

なぜ死んでしまった瑠奈と話ができたのか。

なぜ瑠奈が、今日突然やってきたのか。

なぜ瑠奈は大切なことを教えてくれたのか…
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