かけがえのないもの
「お兄ちゃんが壁にぶつかったら、乗り越えられるように手助けしてあげる。
疲れたり落ち込んだりしたときは、夢の中に出てきてあげるから、いっぱいお話しようね!」

半透明の瑠奈が見せた、今までで一番素敵な笑顔。

隼人は幸せそうに微笑みながら頷いた。

「ありがとう、瑠奈。」

「お兄ちゃん。これからは…触れ合うことも、見ることも…夢の中でしかできなくなるけど、私はずっと、お兄ちゃんを見守ってるよ。」
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