かけがえのないもの
「やっぱり私、この家に生まれて良かったな…
お父さんもお母さんもお兄ちゃんも、私のことすごく大きい愛で包んでくれた。
…当分、恩返しは終わらなさそうだね。」

そんなことを呟きながら再び隼人に視線を戻す。

ちょうど隼人が、瑠奈にこれからの決意を語っている所だった。

「…うん。…うん。お兄ちゃん…ありがとう。私、ずっとずっと応援するからね!お兄ちゃんなら、きっと…いや、絶対、大活躍出来るよ!」

瑠奈は拳を握りしめながら隼人の言葉に頷いていた。

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