かけがえのないもの
「お兄ちゃん…お兄ちゃんはずっと、いつまでも、私の自慢の…最高のお兄ちゃんだよ。」

にこやかな表情で隼人を見つめていた瑠奈だが、やがて顔を真っ赤にした。

「え…お兄ちゃ…ん…!」

隼人の顔が瑠奈の顔に重なり、唇が頬に触れる。

「もう…!お兄ちゃんったら…お父さんもお母さんも見てるよー!」

両手で顔を覆う瑠奈だったが、心の中は幸せに満ちていた。

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