かけがえのないもの
「瑠奈…ありがとう…」

隼人の部屋には、瑠奈からもらった似顔絵が、手紙が、オルゴールが、大切に飾られていた。

毎日、帰ってくるたびに、隼人はそれらに語りかけた。

「今日も瑠奈のおかげで、頑張れたよ。」と。

そして

瑠奈は度々隼人の夢の中に現れてくれた。

「最近、頑張りすぎだよ。たまには肩の力抜いて、リラックスしてね。」

「そうだね…なんか最近疲れひどくてさ。…でも、瑠奈のおかげで体壊さないで頑張れてるよ。」

「ありがとう、お兄ちゃん。私、お兄ちゃんの疲れを取れるようにこれからも頑張るからね!」

瑠奈は嬉しそうに笑ってくれる。

その笑顔に隼人はいつも癒され、一日の疲れはすぐに取れた。
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