かけがえのないもの
「瑠奈…」

「ふふっ。冗談だよ。お兄ちゃんが幸せそうにしてたら、私はそれだけですごく嬉しいもん!」

隼人は瑠奈の頭をごしごしと撫でた。

「ありがとう。…瑠奈はやっぱり最高の妹だよ。」

「どういたしまして。」

瑠奈は目を閉じ、両手を組んだ。

「お兄ちゃんが…私の大切なお兄ちゃんが…いつまでも沙織さんと仲良く、幸せに暮らせますように。」
< 148 / 151 >

この作品をシェア

pagetop