かけがえのないもの
「どうしたの?お兄ちゃん。顔にケチャップついてる?」

瑠奈が不思議そうに隼人を見る。

「あ、ああ…何でもない。」

知らないうちに瑠奈をじっと見つめていたことに気づき、隼人は慌てて目を逸らした。

「変なのー。」

くすくすと笑う瑠奈。

「あー美味しかった!ごちそうさま!」

瑠奈はオムライスを食べ終えるとスプーンを置き、両手を合わせた。
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