かけがえのないもの
「お兄ちゃんの教え方すごく分かりやすいから、自信もついたんだよ。」

「俺はただちょっと手助けしただけだよ。一番頑張ったのは瑠奈なんだから。」

隼人は頷いた。

「お兄ちゃんがいてくれたから、私の楽しい高校生活があるんだよ。ほんっとに感謝してるよ。」

瑠奈の喋り方からは感情がダイレクトに伝わってくる。

良くも悪くも、それが瑠奈の個性だと隼人は思っていた。
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