かけがえのないもの
「そんなお兄ちゃんに感謝を込めて…プレゼントがありまーす!」

瑠奈は持ってきたバッグをまさぐった。

「お。何だろ…」

その様子を微笑みながら見守る隼人。

瑠奈はバッグから小さな箱を取り出すと、テーブルに置いた。

「これは…?」

「前にメールで言ったと思うけど、私の学校、修学旅行だったの。」

「ああそういえば。長野…だっけ?」

「そうそう。」
< 34 / 151 >

この作品をシェア

pagetop