かけがえのないもの
箱の中にはもうひとつ箱が入っていた。

可愛らしいビーズでデコレーションされている。

その箱のフタを開けると、中から澄んだ音色が聴こえてきた。

「オルゴール?」

隼人は瑠奈の方を見た。

「そう。手作り体験で作ってみたの。それお兄ちゃんがよく聴いてた曲だから喜ぶかなーって。」

「瑠奈の手作りか…ありがとう。すごく嬉しいよ。」
隼人の笑顔を見て、瑠奈も満足げに微笑んだ。

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