かけがえのないもの
「うわー!熊さんだぁ!」

ぬいぐるみを受け取るなりぎゅっと抱きしめる瑠奈。

「お父さんありがとう!」

「大事にするんだぞ。」

「はーい!」

父は瑠奈の頭をくしゃくしゃと撫でた。

隼人が家を離れる時も、瑠奈はそのぬいぐるみを部屋の片隅に座らせ、大切にしていた。

「よかったわね、瑠奈。お母さんからもプレゼント。」

母が瑠奈にプレゼントしたのは可愛らしいドレスだった。
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