かけがえのないもの
「しなかったのは…ちょっと恥ずかしかったから。」
瑠奈もまたばつが悪そうにそう言った。

「恥ずかしかった…?」

本当はあまり嬉しくなかったんだろうか?

隼人の胸に不安がよぎる。

「悪い意味じゃないんだよ!ただ…前にネックレスつけてたら友達に「誰にもらったの?」って聞かれて…「お兄ちゃんにもらった」って言ったら…ごちゃごちゃ言われちゃって…」

そこまで言うと瑠奈の目に涙が溜まってきた。
< 48 / 151 >

この作品をシェア

pagetop