かけがえのないもの
ただ優しく接するばかりではない。

瑠奈が悪い事をしたり、家族や友達に迷惑をかけたりした時は、

自分がどんな事をしたのか、何故叱られるのかを教え、厳しく叱った。

もちろん瑠奈が反省した後は、いつもと変わらずに愛情を傾ける。

両親も、隼人に留守を預けるにあたり、「瑠奈には優しく、ただし甘やかしすぎないように」とよく言い含めていた。

隼人はその両親の言い付けを守った。

瑠奈に、いい子に育ってほしい

それは両親の、隼人の願いだった。
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