かけがえのないもの
「瑠奈…ありがとう!」

隼人も幸せそうな笑顔になった。

ふと似顔絵を裏返すと、そこには子供らしい字でこう書かれていた。

『おにいちゃん おたんじょうびおめでとう だいすきだよ るな』

それを見た瞬間から、この似顔絵が描かれた紙は、隼人の宝物になった。

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