かけがえのないもの
しかしそれ以上に、

自分と瑠奈を養うために一生懸命働いてくれていた両親の負担を減らしたいと思った。

一人暮らしを決意した夜、隼人はそのことを家族に打ち明けた。

「そうか…一人暮らしか。父さんと母さんも気づかないうちに、隼人も立派に成長したんだな。」

「頑張るのよ、隼人。私たちも遠くから、しっかり見守ってるからね。」

両親は隼人の門出を心から祝福してくれた。

「ありがとう、父さん、母さん…これからは、俺がしっかり頑張って、絶対親孝行するから。」

隼人は笑顔で誓った。

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