かけがえのないもの
「分かるよ…お兄ちゃんからの愛情…すごく大きかった。
いつも私のこと、優しく包んでくれた。
あの頃から、大きくなったら絶対お兄ちゃんに恩返しするんだって決めてたんだ。」

「瑠奈も優しい子に育ってくれた。愛情とか、もらったものとか、ずっと大切にできる子に…」

自分よりも瑠奈の方が成長してるかもしれないな、と隼人は思っていた。

「へへっ…何かこういうこと話し合うのって、照れちゃうね。」

瑠奈は、また頬を染めた。
< 89 / 151 >

この作品をシェア

pagetop