かけがえのないもの
「私…ちゃんと恩返し、出来てるのかな?」

首を傾げながら尋ねる瑠奈に、隼人は頷く。

「うん。十分すぎるくらい、恩返ししてくれてる。
今日だって、すごくいいプレゼントくれたし…瑠奈の気持ちも、すごく伝わったよ。」

「良かった…でも、まだまだ恩返しは終わってないからね。
いっぱいいっぱい、甘えさせてくれたお兄ちゃんに、もっともっとたくさん、恩返ししたい。」

「瑠奈…」

この素敵な笑顔を、

この純粋な気持ちを、

ずっと大切にしよう。

隼人はそう決意していた。
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