かけがえのないもの
約束
「お兄ちゃんも…あの時の約束、守れてるかな?」

隼人は瑠奈に尋ねた。

「約束?」

「瑠奈がもっと自慢出来るようなお兄ちゃんになるっていう約束。
今のお兄ちゃん、前より頼もしく見える?」

すると瑠奈は、隼人の背中に腕を回した。

「うん…すごく、かっこいいし、頼りになるよ。
一人暮らし始めてから、ますます磨きがかかったって感じ。」

「良かった…」

隼人はホッとしたような表情になった。
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