かけがえのないもの
「今日私がプレゼントしたオルゴールと指輪も…小さい頃あげた似顔絵もずっと大切に取っておいて…
私とお兄ちゃんが一緒に過ごしたっていう証。」

瑠奈は真剣な表情で訴えた。

「…うん。約束する。瑠奈からもらったもの、瑠奈との大切な思い出、いつまでもずっと大事にするよ…」

隼人は瑠奈の手の上に手を重ねた。

「…今までで、瑠奈の気持ちに応えてこれなくてごめんね…」

瑠奈は首を横に振る。
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