+..小悪魔的な..+
アタシは黙ってセンパイに近づく。



クラスの女子達のヒソヒソ話が聞こえてくる。



センパイを得意の上目遣いで見つめ甘えた声を出す。




「美姫ん家くる?」





一瞬驚いた顔を見せたセンパイだったけど、その表情はすぐに不適な笑みに変わった。



これだけの目撃者の中、家に誘ったんだから公認カップルも同然。



センパイモテるらしいし、これで下手に手は出せないでしょ?



まぁ



アタシ相手に勝負しようとする身の程知らずがいたらの話だけど。
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