大切なもの…〜cherry tree〜
洗濯が終わり、
洗濯物を持ってベランダへ行った。
丁寧にシワを伸ばして、
ハンガーに掛けてると
ケントもベランダに出てきて
後ろから抱き着いた。
「真奈ちゃん大好き!」
『真奈もケント好きやけど、洗濯物干せんやん』
ケントはスネたように
ベランダの入口に座った。
洗濯物を全て干し、
ケントの膝の上に座ると
機嫌がなおったのか、
真奈のお腹に腕をまわす。
「天気いいな」
『うん。眠くなる』
真奈達は1時間程喋らずに、ほのぼのしていた。