大切なもの…〜cherry tree〜
 


洗濯物をたたんでても、
ケントと休みなく続くメール。


優子は、あれから
何回も公園に足を運ぶ。


中に手紙が入っていても、
読まずに破って捨てた。


貰った物は、売る事にした。

一つ残らず全て。


「明日も置いて行くんかな?」


優子は整理しながら言った。


『もう真奈には関係ないから』


真奈は、リビングでコーヒーを飲みながら言った。


「てか、いつ引っ越すん?」


『連休終わったら不動産屋に行ってくる』


優子ははしゃぎ出した。


『嬉しそうやな』


「なんか新たな一歩って
感じやん!!」


『今度は優子にも部屋あげるからな』


「マジで!?」


優子は、もっとはしゃぎだした。
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