大切なもの…〜cherry tree〜
夜10時。
ケントは帰る用意を始めた。
『もう帰るん?』
真奈はケントの大きなTシャツを着て言った。
「ズボンはいて」
服が大きいので、ワンピースのようになる。
ケントの言う事を聞かずに、
真奈はソファに座った。
「明日仕事が終ったら来るから」
頭を撫でながら言うので
『わかった』
と答えた。
ケントを見送り、
真奈は寝室に戻って眠りについた。
1人じゃ大きすぎるベット。
真奈は、
また夢を見た。
母親や、父親は出ず、
亡くなったおばあちゃんがでてきた。
おばあちゃんは、
真奈に何かを言おうとしているが
口は動いていても声は聞こえない。