大切なもの…〜cherry tree〜
『おばあちゃん?』
いくら呼んでも、
何かを伝えたいのか
口の動きは止まらない。
おばあちゃんは、
光の中に消えて行き
1人残された真奈は、
先の見えない道を歩き出した。
「…真奈」
誰かに手を握られ、
横を見るとケントだった。
小さな光が見え、
真奈とケントは走りだす。
光の先には2つの影。
真奈とケントは再び歩きだし、影は大きくなる。
[ピー!!!!!!]
耳を塞ぎたくなる程の大きな音。
ここで真奈は目を覚ました。
もう少しで影の正体がわかるところで。