大切なもの…〜cherry tree〜
 


達也君がくれた物…


それは、小さな飴だった。


昔のように、
泣く真奈に達也君は、
ポケットから飴を一つ出して
真奈の手の平に置く。


これで確信をした。


達也君は



真奈の





お兄ちゃん…



夢の中のおばあちゃんは
この事を伝えたかったのかな?


達也君がお兄ちゃんやから、夢の中で会ったんかな?


わからない事だらけやけど、
達也君がお兄ちゃんという事はわかった。


今の真奈にはそれだけで
十分だった。
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