大切なもの…〜cherry tree〜
「ケントは、こんな事で真奈から離れるような奴じゃないで」
ケントが日記を見た以上、全てを話すしかない。
嫌な奴と思われるかもしれない。
最低だと思われるかもしれない。
それでも、
ケントに何もかも話す事を決めた。
『話してみる』
「おお。」
『ありがとう』
「送るから乗れ」
真奈は首を横に振った。
達也君は、1人車に乗って帰って行った。
真奈も
家に向かって歩き出す。
『てか何であの場所知っとんやろ?』
小さな疑問を抱いた。
『まぁいっか』
深く考えず歩き続ける。