大切なもの…〜cherry tree〜
 


ハッと思い出したように目を覚ました。


「起きたか?」


『…頭痛い』


頭痛はひどくなり、
咳のしすぎで声が出ない。


自分の服を見て達也君に言った。


『…見た?』


寝る前と服が変わっている。


「お前ガリガリやな。もっと肉つけなあかんで!!」


『…ありがと』


真奈は、
ベットから出てリビングに行こうとすると
自分の体重を支えきれずよろけた。


「っぶなー」


間一髪で達也君に支えられ、
そのまま抱き上げられて、リビングに行った。
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