大切なもの…〜cherry tree〜
『…ビックリ…』
ケント君は、
ぬいぐるみを真奈に差し出した。
『取れたんや。よかったやん』
「あげる。それとケントでいいから」
真奈はただ呆然としながら、
『あ…ありがとう』
とお礼を言った。
手の平サイズの小さなぬいぐるみ。
「おーい!!」
声がする方を見ると、
達也君が手招きをしながら呼んでいるので、
ゆっくり近づいて行くと、
プリクラの機械が沢山並んでいた。