大切なもの…〜cherry tree〜
 


『なにこれ!!!!』


真奈の声に驚き、
2人は立ち上がって真奈の方を見た。


「いや…これは…」


ケントが真奈に近づきながら、
ボソボソと言っている。


『どないしたらこないなるん?』


真奈は、外れた窓に指をさして言った。


「急いで窓を開けたら外れた…と思う。
てか、一瞬の出来事やったから覚えてなかったり…」


真奈は小さく深呼吸をして、
一気に話した。


『てか、なんでおるん!?仕事は!?
それと、この男だれ!?
いつまで話しとん!!
あと、2人とも土足で入るな!!
んで、玄関は向こう!!』


玄関に指をさし、
言い終わると
2人はキョトンとした顔をしてこっちを見ていた。
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