大切なもの…〜cherry tree〜
「俺には真奈じゃないとあかんねん…」
この言葉で真奈は、泣き崩れた。
ケントは、
真奈を後ろから優しく抱きしめ、
小指を立てて言った。
「未来への約束は2人一緒に叶える」
ケントの小指に、
真奈は自分の小指を絡めた。
『約束は2人一緒じゃないと守れんからな』
真奈は、ケントの小指を強く握った。
「痛い!!」
『でも電源切ったり、他の女と遊ぶんはあかんと思うで!』
真奈は睨んで言うと、
ケントはため息をついた。
「携帯は水没。愛子はあの子の妹」
ケントは見知らぬ男を指さして言った。