大切なもの…〜cherry tree〜
 


真奈と剛君は、ケント達のとこに戻った。


「遅い!!」


時計を見ると、
約束の時間より10分遅れていた。


もうすぐ順番がまわって来るので、
交代せずに皆で並んだ。


「何しとったん?」


ケントが真奈の手を握って言った。


『歩きながら話しとっただけやで』


真奈は剛君が言った言葉を思い出し、
にやけて答えた。


「いい事でもあったん?」


『秘密』


真奈は人差し指を口に当てて言った。


真奈とケントの会話を聞いてた達也君が、


「浮気?」


と絡んでくる。
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